アイドルと声優の異同
若者の声優への夢を2012年にアニメ化したそれが声優で、声優という職業にスポットが当たる。
従来のアニメや映画の吹き替えから、ゲームの主人公の声の吹き替えなど、仕事の幅が広がった声優業界
でも、声優志望者が、爆発的に増大して、その数は、30万人!
ところが、実際に稼働している声優の数は300人というシビアな現実がインターネット上で公開されると、専門学校などの指導機関が、就職先として、卒業生を斡旋できていないのでは?との批判もある。
ゲーム市場が入ることによって、声優の仕事の受け皿となり、活躍の場が増えたようにも見える。しかし、ゲームの主人公のキャスティングは、その販売戦略から、売れっ子声優に、集中してしまう。
すると、声優志望者は増加しても、仕事にありつける声優は、旧来のままの状況であることがわかる。
売れっ子声優として、サポートするためには、マネージメントの体制がマネージャー一人あたりに対して、少数でないと成立しない話である。
子役などを抱える芸能プロダクションでは、タレントやモデルやアイドルなどを、多数輩出しているが、マネージャーと1対1のトレーニングのパターンが出来上がっている。
1対1のトレーニングのなかで、スターとしてのオーラの出し方などを、一つ一つの所作を通じて、マンツーマンで叩きこまれていく。
これに対して、声優事務所のマネージャーは、業務として、制作会社への営業活動が含まれているので、声優を個別にトレーニングする余裕もなく、そもそも担当の声優が何十名にも至るため、スジュール管理と収録で精一杯となる。
声優業界単体では、アイドル系声優が、育ちにくい環境にあるので、、芸能界から、アイドルを転用する動きも出てくる。転用のやり方は大きくて分け2つある。
一つは、アイドルには、そもそもファンがついているので、そのままアイドルを主役に抜てきする。声にる演出技術は、二の次で、宣伝効果を兼ねたキャスティングである。
もう一つは、アイドルを引退した直後に、声優デビューさせる方法である。
芸能界繋がりで、直営の声優プロダクションに在籍させることもあれば、付き合いのある声優プロダクションに間接的に在籍させる方法もある。
いずれにしても、転用したアイドルは、飛び級で、プロダクション付属の養成所の最上級のクラスへ上がらせて、事務所の所属へと誘導する。
声優ファンは、このようなアイドルの転籍のやり方を十分に知っていて、冷ややかな見方をしている。
通常は、千人応募して、10人前後しか合格できない養成所は、その後の昇格試験で、最終的に2人前後になるのもザラであることを十分に承知しているのである。
1万人に一人の確率でしか声優として、生き残れないこを声優ファンは、知っているからこそ、アイドルからの、転用組には、冷ややかな視線でいるのである。
アイドル系声優ではなく、声優としての軸足を持ちつつ、アイドル的要素を持つ声優をファンは望んでいるといえる。
声優アイドルについて
主役として、出演したアニメ番組などがヒットすると続編の制作や映画化へとつながり、主題歌がヒットしたりする。
すると、主題歌の歌を声優に歌わせるやり方が、主流になる。というのもアニメ番組は、声優と、アニメのキャラクターが、ミックスした状態で、ファンに浸透するので、主役の声優が、そのまま主題歌を歌う方式が、ヒットにつながりやすいのである。
公演をくりかえすうちに、ステップアップして、さらに実力を発揮していくという善循環へとつながるのが、声優を軸としたアイドル声優の特徴である。